NFLは、その激しさから「格闘技のような球技」と言われてます。すごいタックル、すごいラン、すごいパスを見るだけで、ルールを知らなくても十分エキサイトできるのは、アメリカンフットボールの魅力の一つです。
しかし、それ以上に人々を魅了するのは、ゲームの戦術性の高さ。チームとして作戦が成功した時に出せる成果は大きく変わる。フィールドでプレイする11人が「何をするか」でゲームが決まるのでなく、
11人に「何をさせるか」によってゲームが動く。その戦略性の高さが故に、アメリカンフットボールは見る者にとって味わい深い。
今まで負けてばかりだったチームが、指導者が変わることで、びっくりするほど強くなる。今回の記事では、NFLやアメリカンフットボールの歴史に残る名将たちの名言を紹介したいと思います。
日本でもっとNFLが浸透しますように。
- ヴィンス・ロンバルディ
- ルー・ホルツ(ノートルダム大学HC)
- 水野彌一(京大ギャングスターズ元HC)
- チャールズ・マクレンドン(ルイジアナ州立大学HC)
- テリー・ブラッドショー(スティーラーズQB)
- ダレル・ロイヤル(テキサス大学HC)
- アンドリュー・ウィットワース
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ヴィンス・ロンバルディ
「勝敗は関係ない?だったらなぜスコアをつけるんだ?」
「負けたんじゃない。時間がなくなったんだ。」
「勝利がすべてじゃない。それが唯一なんだ。」
「リーダーは生まれつきのものじゃない。努力と懸命な働きで作り出されるものなんだ」
「自信は伝染する。そして自信の無さも伝染する」
「どのような分野においても、人間のクオリティとは、『自分がやるべき事に、どれだけの努力を注ぎ込んだか』によって決まる。」
「勝利は習慣になる。敗北も同様だ」
「試合や人生において成功するために必要な要素とは、才能や幸運ではない。集中力と粘り強さだ。」
「成功が努力よりも先にくる唯一の場所は辞書だけである」
「勝利への願望が最も強いチームが、常にチャンピオンになる。」
NFLのグレート・コーチとしてアメリカで最も有名なフットボールマン。初期パッカーズのHCとして第1回と第2回スーパーボウルを制覇している。それ以来、スーパーボウルの優勝トロフィーは「ヴィンス・ロンバルディ・トロフィー」と名前を付けられた。
そんな彼が残した名言はこちら。「勝利への執念を燃やせ」という強いメッセージが感じられますね。
ルー・ホルツ(ノートルダム大学HC)
「もし人生に退屈なら、もし何かを為そうと燃えるような願いを持って毎朝起きることがないなら、あなたには十分な目標がないのだ」「正しいことをおこなえ。最善を尽くせ。自分がしてほしいように、他の人を扱え。」
「傍観者になるな。人生にあなたの前を素通りさせるな」
「逆境は人の偉大さを計るひとつの方法である。自分をより強くしない危機に私は会ったことがない」
「能力」が、君がどんなことを出来るかを決める。「意欲」が、君が何をするかを決める。そして、「競技に取り組む姿勢」が、君が成功するかどうかを決まる。人生の成功は、毎日の瞬間瞬間に築き上げていくものだ。
ノートルダム大学のHCをしていたルー・ホルツ。カレッジフットボール界のレジェンドと称される名コーチです。フットボールのコーチというよりも、人生のコーチとして彼を呼ぶべきでないかと思うほどです。よく日本の高校野球よりずっと、「スポーツを通じて人格を教育する力」が強いように思います。
水野彌一(京大ギャングスターズ元HC)
「しんどいことはしんどいんだ。しんどいことを何も明るく楽しそうに誤魔化さなくていい。しんどい現実をしっかり受けとめ、それに向かって戦うことや。それが挑戦するということや。」
「ベストは尽くすもんやない。超えるもんや」
「リーダーは夢を語るな、必ず実現せい」
京都大学ギャングスターズのHCとして、大学リーグ制覇、さらにライスボウルも制覇した日本が誇る名監督。とにかく「自分に負けるんじゃない」「戦うのは相手じゃない。過去の自分や」と僕達を鼓舞してくれます。弱い自分と向き合うことの大切さを教えてくれます。
チャールズ・マクレンドン(ルイジアナ州立大学HC)
フットボールにおいても、君の人生においても君は常に、自分が何かを成し遂げられることを証明し続けなければならない。
1962年から79年の17年間ルイジアナ州立大学のHCを務めた方です。カレッジリーグの名門校LSUタイガースは、現在もOBJやジェービス・ランドリー、レオナルド・フォーネットなど、数多くのスターを輩出しています。ゲームに強いだけでなく、人格を形成させる素晴らしい指導者がフットボールの世界には存在します。
テリー・ブラッドショー(スティーラーズQB)
すぐに思うように行かなくても、あきらめずに黙々と技を磨け。自分を律することができるようになれば、驚くほど自信がついてくるものだ。
スティーラーズQBとしてスーパーボウルを3度制覇した男。チャック・ノルHCと共に鉄のカーテンと呼ばれていたスティーラーズ時代を作り上げ、数々の栄光を勝ち取った男であり、フットボールの歴史に輝かしく名を残しています。そんな彼でさえ、「うまくいかない」「だからどうした」と同じことを繰り返し繰り返しトレーニングしてきた過去を持ってます。愚直さこそ才能であると語ってくれています。
ダレル・ロイヤル(テキサス大学HC)
今まで打ちのめされたことのない選手など存在したことはない。ただし、1流選手はあらゆる努力を払い、速やかに立ち上がろうと努める。並の選手は立ち上がるのが少しばかり遅い。そして敗者はいつまでもグラウンドに横たわったままである。
テキサス大学の名HCだったダレル・ロイヤル。夏休みの帰省中の選手たちに届けた有名な「ダレル・ロイヤルの手紙」の一文。全文は「親愛なるロングホーン諸君」から始まる。ぜひとも全文読むべし。アイシールド21でもセナを励ますように使われてます。「戦うこと」「立ち上がること」「また戦うこと」「自分に負けないこと」これらは、フットボールに限らず、人生のすべてに通じる教えだと思います。
アンドリュー・ウィットワース
港にいる船は安全だけど、船はそのために作られたんじゃない。皆ともう一度船に乗る機会が待ち遠しい!
“A ship is safe in the harbor, but that is not what ships are built for”
— Andrew Whitworth (@awhitworth77) 2019年2月26日
-John A. Shed
Can’t wait for the opportunity to ride with the boys again! #keepmovingforward #squadup#letsride pic.twitter.com/4KoSlPJUXP
アメリカの作家「ジョン・A・シェッド」が1928年に書いた「Salt from My Attic」という本に書かれた名文句を引用して、来年も引退せずプレイすると発言した時のセリフ。2019年2月26日に。
他にもたくさんの名言至言がございますが、一時このあたりで閉じます。また心を動かされた感動する言葉に出会ったら、随時マークアップしていきたいと思います。