近代フットボールの父 ポール・ブラウンが産んだ伝説のチーム「ブラウンズ」
もともとはポール・ブラウンという監督がいまして、その人が作ったチームがブラウンズだったんです。「茶色が好きだからブラウンズ」って意味じゃなくてね。ブラウンさんのチームだからブラウンズ。
このポール・ブラウンさん。名将の中でも名将として有名なんです。近代フットボールの父と呼ばれ、特にオフェンスプレイには大きな影響を与えた人物です。
名将の中の名将 ポール・ブラウンの系譜
「フィールドの将軍」として全米中にその存在感の強さを発揮していました。またダン・マリーノを擁して猛烈に強かったドルフィンズを作った名将ドン・シュラや、スーパーボウルを三度制した名将ビル・ウォルシュもこのトム・ブラウンの弟子です。
ご存知の通り、ビル・ウォルシュはウエストコースト・オフェンスというスタイルで、49ersの黄金期を作り上げ「ジョー・モンタナ」という1つの伝説を残した名将です。ドンシュラは、無敗のドルフィンズを作り上げ、「ダン・マリーノ」という怪物QBを世に送り出した名将です。スーパーボウルまで20連勝というパーフェクトゲームを実現したのは、長い歴史の中でもドンシュラHCだけです。
無敵のブラウンズ・・・新オーナーとの確執から排除
このスーパー監督、ポール・ブラウンのもとでブラウンズは創設以来トップを走り続けていました。しかし新しくオーナーになった「アート・モデル」との確執が原因で、ブラウンはチームから排除されてしまいます。しかし、どうしてもフットボールを諦めきれないポール・ブラウンは、「こうなったら自分がオーナーになってやる!」と新しいチームを作ってしまうのです。
それが今もあるシンシナティ・ベンガルズ
ポール・ブラウンはオーナーであり、GMであり、HCもやっちゃう。古巣のブラウンズともガンガン戦いつづけて、どんどんと新しいフットボール理論を世に出し続けて、NFLの発展、市場の開拓、選手の育成にとことん人生を捧げられました。
今は息子がオーナーに。
いまは天寿を全うされ、彼の息子のマイク・ブラウンがオーナーです。息子のマイクは、父のフットボール人生を大いに讃え、これからも彼の偉業を語り継がれるように、ベンガルズのホームスタジアムを「ポール・ブラウン・スタジアム」と名付けました。
だからブラウンズとベンガルズはむちゃ仲が悪い
で、そんな過去があるから、ベンガルズとブラウンズは、メッチャクチャ仲が悪い。チーム間で選手トレードとか、ドラフト指名権のトレードとか、一度もしたことがない珍しい関係です。