ライオンズとNFL史上最高額締結 135M$
先だって、レイダースのQBデレック・カーがNFL史上最高額の契約金額125M$(5年)を締結したと報道がありました。
今回は、それを10M$大きく更新する、135M$(5年)でQBマシュー・スタフォードがデトロイト・ライオンズと契約を締結しました。
彼はカー以上に良いQBなのかな?なんか、確かに、肩が猛烈に強く、レーザービームのような強烈なパスを投げます。さらに強肩のためにヘイルメリーのような起死回生のパスをもっています。あまり怪我しないタフネスさと、サックを恐れない強さをもっている選手であるのは事実です。しかし、インターセプトの回数も結構あるイメージなんだけどね。ちょっと調べてみたいと思いますね。
QBマシュー・スタフォードの実績(stats)
パス獲得yds | 4,327 | 6位 |
パス成功 | 388 | 6位 |
パストライ | 594 | 9位 |
パス成功率 | 65.3% | 9位 |
平均パス獲得yds | 7.3 | 14位 |
TD数 | 24 | 14位 |
インターセプト | 10 | 14位 |
Int率 | 1.68% | 11位 |
QBレイト | 93.3 | 13位 |
「中くらいのQB」という印象
インターセプト10本っていうのは少ない感じしますね。でも、トムブレイディ、プレスコット、ロジャーズ、マリオタ、サム・ブラッドフォード、デレック・カー、タイロッド・テイラー、マット・ライアン、ダルトン、スミスよりも多いんですね。
あと、最も大事なのは、どういう場面でインターセプトされてるか、ってこともあるでしょう。ポイントを失うような事になったのか、試合の流れを変えるタイミングだったのか。それはちょっとスタッツみるだけではわかりませんね。
まぁ、でもパス成功率だけでいうと、9番目の選手。球団からすると十分大事な選手であることは間違いですね。成功率だけでいうと、ミネソタのQBサム・ブラッドフォードが71.6%と第一位です。次いで、ブリーズ、ライアン、プレスコットと続きます。ブレイディ、スミス、タネヒルが5位6位7位。で、ロジャーズ8位のスタフォードが9位。悪くはない感じしますね。
チーム戦績
スタフォードがデビューしたのは2009年。ドラフト全体1位指名でライオンズに鳴り物入りで入団してきました。それ以後のライオンズの成績を見てみましょう。
シーズン | 勝利 | 負け | 地区順位 | プレーオフ |
2009年 | 2 | 14 | 4位 | 進出できず |
2010年 | 6 | 10 | 3位 | 進出できず |
2011年 | 10 | 6 | 2位 | ワイルドカード敗退 |
2012年 | 4 | 12 | 4位 | 進出できず |
2013年 | 7 | 9 | 3位 | 進出できず |
2014年 | 11 | 5 | 2位 | ワイルドカード敗退 |
2015年 | 7 | 9 | 3位 | 進出できず |
2016年 | 9 | 7 | 2位 | ワイルドカード敗退 |
彼はデビュー以来、地区優勝の経験がありません。ライオンズのいるNFC北地区は、グリーンベイ・パッカーズがいまして、常勝チームのような状態。そこに追いかけているのが、ミネソタですね。ライオンズはもっと大きくチーム改革をしないと、万年弱小チームから抜け出せないでしょう。
そういう意味で言うと、スタフォードに大きな金額を渡すよりも、全体的にいい選手を獲得する方向で動いたほうがチーム力は伸びると思います。
スタフォードとライオンズが結んだこの大型契約。ひょっとすると、ライオンズをもっと長い期間弱小にするダメ契約になるかも知れないです。
結論
- 契約金額と実力は完全には比例しません。
- スタッツだけでは実力はちょっと分からん部分あります。
- 契約金額はチームのバランスもある。
- 高給取りプレイヤーがいるから、チームが強いわけでもない。