テクノロジーで怪我から選手を守りたい。40ヤード5秒で走る案山子を開発
ダートマス大学では、常日頃より練習時のハードヒットによる、怪我に父母が悩まされていた。打撲や捻挫、という程度ならばまだ許せるが、アメフトというスポーツの性格上、頭部への衝撃がついて回る。脳震盪などによる脳にダメージが残ることや、頚椎などの重要部位を故障することによる身体機能への悪影響など、親からすると心配することに枚挙にいとまがない。
なんとか、この怪我問題からフットボールを引き離せないかと、試行錯誤した結果。
「そうだ、ロボット作っちゃえ!」
ってことで、タックルロボット「MVP君」が誕生したのだ。
MVP君は、Mobile Virtual Player(動く仮想選手)のイニシャル。彼はラジコンのリモコンのようなもので操作され、なんと40ヤードを5秒で走るバーチャルプレイヤー。選手と同じくらいか、それともちょっと早いくらいかも知れません。
すごいね、ダートマス大学。
ピッツバーグ・スティーラーズも使ってます
こっちはNFLのビデオなのでブログでは見れないかもしれませんが、リンク先でも見てください。
怪我で苦しむのはNFLでも同じことです。大事な選手が練習中に怪我をして、最も大事な試合に出場できなかったり、もっとひどければシーズンから離脱なんてすれば、高いお金を出してチームマネジメントしてるヘッドコーチからすれば、もう大きなトラブルなんですよね。
現在、稼働しているのは80台。今年の1月にローンチ(発表)されて、これから175台が注文されているそうです。これこそこれからのロボット産業ではないでしょうか。面白いですよね。
ロボットの世界はすぐそこにある
それにしてもテクノロジーがスポーツを変えるって、面白いですよね。iPhoneが誕生してキッチンが変わるとか、GPSが誕生してカーナビができるとか。こういう日常に変化を興すレベルまで、落ちてきて初めて僕たちは、テクノロジーが進化していることを実感するんですよね。できればもっと早くにこのテクノロジーが興す変化について、イマジネーションできるようになると、いろんな仕事が作れる優秀な人間になれるんだけどね。勉強不足だなあー。