クォーターバックはオフェンスの司令塔
サッカーでも司令塔って言葉がありますが、それほど司令塔感無いでしょ?そりゃポッと触ってあとはFWの選手が頑張ったりしますからね。それに常にオンタイムで打ち合わせする時間は無いわけですから、指令を出すタイミングが無い。目配せとか空気読め的な指令しか出せない。
だけど、アメフトは全てのプレイがストップして、「次のプレイはコレで行くぞ!」とQBがメンバーに指令を出すハドルしている時間(円陣を組んでミーティングする、上の写真)があります。
その後、センターからQBにボールがスナップされたら、他のオフェンス10人は決められたプレイどおりの動きをしていくわけです。(これをアサイメントと呼びます)
これほど、「司令塔」と呼ぶに相応しいポジションは無いでしょう。ゲームが都度都度止まるアメフトだからこそです。
クォーターバックは花形ポジション
前述の通り司令塔ですので、彼が判断を間違えるとオフェンスは前に進めません。パスを投げるのが下手くそだったら、パスも通りません。だからこそ、有能なプレイヤーがQBにつくのですね。
それに、NFLでも年俸が最も高いのはQBです。良いQBを手に入れたチームはやはり戦績が伸びていきますし、偉大なQBはゲームに勝つだけでなく、スタジアム全体を支配して観客の心を一手に掴んでしまいます。もしそんなプレイヤーを手にすることができたなら、球団経営は安泰ですし、スーパーボウルに勝ち進むことも夢ではありません。
野球と違って最後まで投げ続けるのがQB
NFLに32チームあって、エースQBはたったの32名。野球のように先発・中継ぎ・ストッパーのように選手が変わることはありません。そして32名のうちの2名だけは、シーズン1ゲーム目から、スーパーボウルの最終プレイまで、たった一人のQBが投げ続けるんですね。そして全てのプレイごとに自分からスタートする。こんな花形ポジションは他の団体球技で無いでしょう。
オフェンスの見どころ
オフェンスは必ずQBからスタートします。ですので、QBがどうするかを想像しながら見るのが面白いわけです。
とはいっても、アメフトのオフェンスプレイは大きくわけて、「ランプレー」か「パスプレー」の2つしかありません。結局のところ、次はラン?パス?の2つが見れればいいんじゃないでしょうか。ということで、QBを見ると同時にオフェンスラインがどう動くのか、を注目して見て欲しいです。
これは、フォーメーションでもわかりますが、簡単には、「オフェンスラインが前に行けばラン」、「オフェンスラインが下がればパス」という事だけでOKです。
このパスプレイはOLがグググっと下がってますよね。だからパスです。
見比べてくれればわかりますが、ランプレイのときはOLがグイグイ前に進んでDLを押し込んでいるのがわかると思います。
ランプレー、パスプレー各種
ダイブ、パワー、ブラスト、スイープ、オフタックル、ドローなどのランプレー、スクリーン、クイック、ヒッチ、ショベル、ヘイルメリー、フリーフリッカーなどのパスプレー、これらについては、また別の機会に紹介したいと思います。
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