NFL超入門!~群雄割拠の32国志演義~

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NFLチーム紹介【19】暴れ牛 バッファロー・ビルズ

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さて、バッファロー・ビルズを紹介しましょう。近年は同地区にいるペイトリオッツのせいで、あまり目立たない存在になりつつあるように見えますが、そんなことないです!

 

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なにせ!四年連続でスーパーボウルに出場しているのはビルズだけ!

 

レベニューシェアが厳しく導入されているNFLリーグの中でこの結果がだせたという非常に稀有なチームでもあるんです。逆に4年連続で負けちゃったってのも珍しいんですがね。

 

さて、そんなバッファロービルズ。まずは本拠地のバッファローという街から紹介しましょう。

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ビルズの本拠地、バッファロー市とは?

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ニューヨーク州の二番目の都市バッファローです。最も大きなものは当然NY市ですが、2番目になるのが、北西端に位置するバッファロー市です。

 

 

 

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セオドア・ルーズベルト(テディ・ベアのモデルになった人)が大統領に任命された建物ウィルコックス邸や、建築を志した人なら、一度は目にしたことがあるフランク・ロイド・ライトの代表作品マーティン・ハウスがあるのも、ここバッファロー。いろいろな意味で歴史がある街です。

 

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何より最も有名なものは、カナダとの国境あたりに位置有名な「ナイアガラの滝」です。この世界三大瀑布をもっているのが、バッファローという街です。

 

チーム名「ビルズ」の由来は、アメリカのガンマン

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ビル・コーディ(William Cody)という西部劇のガンマンが由来です。彼は若くして成功した人物。その痛快な生き様、奴隷制度を嫌った高潔さ、そして多くの事業を興したフロンティア精神に、アメリカではかなり尊敬されている人です。

 

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現在ディズニーで、ミッキーマウスが主演で開催される西部劇「The Wild West Show」は彼、バッファロー・ビルことビル・コーディの物語です。っていうか、そもそもビル自身が脚本し監督し演出し、興行にしてきた作品で、当然自分がでてくる話です。これをウォルト・ディズニーがミッキーマウスとコラボさせ現代で転用しているんですね。そんな伝説の人がビルズのモチーフになっているのです。

 

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ビル・コーディは実に優秀なガンマンで、南北戦争のときにはまだ若く、戦役に関われなかったそうです。しかし奴隷解放の運動に心酔していた彼は、北軍の兵士への食料として1年間で4,000頭ものアメリカバイソン(すなわちバッファロー)を仕留めて、献上してきたそうです。そのため、彼はバッファロー・ビルという二つ名をもらうことになったそうです。

 

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NFLのチームが設立される以前から、バッファロー市には「バイソンズ」というチーム名がありました。1947年にその名称変更の市民公募がありまして、バッファロー市の隣町、ロチェスターにも由来があった「バッファロー・ビル」の物語から、チーム名を拝借したと言われています。

 

スーパーボウルに4年連続で出場した唯一のチーム

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QBジム・ケリーがいた時代のビルズは、それはそれは強かった。ノーハドルで短い時間で得点を重ねるオフェンススタイルは、当時ハイパー・オフェンスと呼ばれ1990年シーズンを席巻した。

最初のスーパーボウルに躍り出たビルズは第25回スーパーボウルでジャイアンツと対戦。HCビル・パーセルズ率いるジャイアンツは、ビルズと正反対の時計を使うランオフェンス。これに1点差で敗北を喫する。以後合計4年連続スーパーボウルに出場するわけですが、一度も勝利することが出来なかったという、大変稀有な歴史をもっています。

 

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ちなみに当時、ジム・ケリーのバックアップQBをしてたのが、現在のコルツのHCをしてるフランク・ライク(Frank Reich)です。

 

なにせ、スーパーボウルを4年連続出場というのは、あとにも先にもこの時代のビルズしかいないと思います。あの強かったペイトリオッツでさえ、この記録に追いついていません。当時はジム・ケリーの姿をNFLがまとめてますので、よかったらYoutubeでご覧ください。

 

殺人罪で起訴された有名なOJシンプソン事件

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この人覚えてる人いますかね?本当に昔ですが、1994年に殺人罪で起訴されて、裁判でドリームチームといえる米国最強の弁護団を結成し、疑惑だらけの無罪判決を勝ち取った事件。

 

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この人NFLの大スターRBです。バッファロー・ビルズの選手だったんですね。彼がランニングバックをしていましたのは、1969-1977の約10年。その後サンフランシスコ49ersに移籍して現役を引退します。その後プロフットボールの殿堂入りしました。

 

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彼が殺人容疑で起訴されたのは、1994年。離婚した自分の元妻(白人)、ニコール・ブラウンとその恋人ロナルド・ゴールドマンを殺害したとの容疑を掛けられました。しかし、それはさすがに、NFLの元スーパースター。金にものを言わせて無敵の弁護士軍団を用意して疑惑の無罪を勝ち取りました。

 

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OJシンプソンが、警察の追っ手から逃げてロサンゼルスのフリーウェイを逃げる。警察が追いかける。このカーチェイスはヘリコプターから生中継されました。当日はNBAのファイナルの第5試合目。テレビ局はなんとバスケの試合の中継をやめて、シンプソンのカーチェイスを流したんですね。それくらいの事件でした。

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このシンプソンさん。かなり有罪濃厚でした。しかし金に物言わせて、アメリカで最強の弁護士を全国から集めまくりました。まさにオールスター。その御蔭で彼は無実を勝ち取ります。当時はNFLスター選手のスキャンダルに加えて、結局金持ちが救済されるアメリカの司法制度のあり方についてや、黒人白人人種問題にも発展し、たくさん物議をかもしだした事件でした。

 

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でも、結局。また年を過ぎて、彼は逮捕されてます。2007年に強盗と誘拐の罪で禁固17年。刑務所に服役中。出所してくるのは2024年ですね。でてきたら、おそらく暴露本でも書くんでしょうね。

 

実はこの人が、ビルズのファン

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そう、第45代アメリカ合衆国大統領。クレイジーボーイことドナルド・トランプ氏。 この人が大統領やる前から、名うての商売人だったのは、周知の事実です。

 

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ビルズのオーナーシップは設立当初から一人の人物が保有していました。その人が死んだため、所有権のオークションが2014年に行われました。このときに参加したのが、この写真の現オーナーペグラ夫妻です。

 

しかし、その他にもオークションに参加したのがいます。なんと、この二人です。 

元大統領のトランプ氏と、アーティストのジョン・ボンジョビでした。オークションに参加するためトランプはドイツ銀行からの融資を取り付けるなど動いていましたが、ペグラ夫婦の応札した14億ドルには遥か及ばず。ボンジョビも敗北する結果になりました。

 

そんな経緯があるチームでもありますよってことです。こちらの記事もさんこうにどうぞ。

www.nfl-32.com

そんなビルズの最近の戦績

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こちらWikipediaからの転載になりますが、この20年弱の間、このAFC東地区はペイトリオッツの圧勝です。こんな地区は他にはありませんね。ビルズは最近ようやく2位に食らいつくようになってきました。

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しかし最近2年くらいにビルズは強くなってきました。2019年シーズンはもう何年ぶり!といいたくなる二桁勝利をあげ、地区優勝に最後の最後まで食らいつき、ワイルドカードながらプレーオフに進出しました。

 

そんな新生バッファロー・ビルズを次から紹介します。

 

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オフェンスチーム

オフェンシブ・コーディネーターを担当するのが、ジョー・ブレイディ(Joe Brady)さん。2022年にQBコーチをしてきて2023年にOCに昇進しました。かつてパンサーズでもコーチングの経験があります。マイアミドルフィンズのチアリーダーをしてたお母さんをもってて、家族みんなフットボール。年齢は1989年生まれの34歳。選手たちとも歳が近くていいですね。

QBジョシュ・アレン(Josh Allen)#17

2018年 / 1巡 / 7位 / ワイオミング大学
いまやNFLの看板選手となったジョシュ・アレン。QBには冷静さを求められるのですが、彼は冷静さと同じくらいの熱さを感じるプレイが多いです。2mにも達するほどの巨大な体躯をもち、プレイが崩れたときは自分がキャリアとなってタックルを飛んでかわしていく。前へ前へと熱く進む姿に、フットボールファンは胸熱になります。

もちろんパスの精度も高く、強肩でロングボムもできる。過去の歴代NFLQBたちと比較しても、かなり印象の強い選手じゃなかろうかと思います。パッカーズの鉄人QBブレット・ファーブみたいな雰囲気だなと思います。

 

 

RB ジェイムス・クック(James Cook)#4

2022 / 2巡 / 63位 / ジョージア大学

 

RB タイ・ジョンソン(Ty Johnson)#26

2019 / 6巡 / 186位 / メリーランド大学

 

WR ステフォン・ディグス(Stefon Diggs)#14

2015年 / 5巡 / 146位 / メリーランド大学
ミネソタの奇跡を起こした張本人。あの映像かっこよかったなぁ・・・。さてディグスですが、バイキングスで結構活躍してきた選手。NFLトップ100人で73位にもランキングされてます。・・・・・が、2020年のオフにビルズが大枚はたいて移籍を敢行させました。正直すこし払いすぎな気もしないでないですが。

彼の家はあまり裕福でないらしく、NFLで稼いだお金で、兄弟たちを大学に活かせている苦労人らしいです。そういう話きくと応援したくなっちゃう。浪花節には弱いんだよねぇ。

WR ゲイブ・デイヴィス(Gabe Davis)#13

2020 / 4巡 / 128位 / UCF

 

WR カリル・シャキール(Khalil Shakir)#10

2022 / 5巡 / 148位 / ボイジ州立大学

 

TE ダルトン・キンケイド(Dalton Kincaid)#86

2023 / 1巡 / 25位 / ユタ大学

 

TEドーソン・ノックス(Dawson Knox)#88

2019年 / 3巡 / 96位 / ミシシッピ大学

 

LT ディオン・ドーキンス(Dion Dawkins)#73

2017年 / 2巡 / 63位 / テンプル大学
NFL経験3年目の若手。ビルズのOLは全体的にチームとしての歴が短い。彼が3年目だけどもリーダー的立場になります。ある意味ではQBアレンがやりやすいOLチームかも知れないです。

 

LG デヴィッド・エドワーズ(David Edwards)#76

2019 / 5巡 / 169位 / ウィスコンシン大

 

C ミッチ・モース(Mitch Morse)#60

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2015年 / 2巡 / 49ers位 / ミズーリ大学
かつてカンザスシティ・チーフスでプレイしてきた選手。怪我のためIR入りしてそのまま移籍。ビルズには2019年に移籍。ビルズのOLは2019年からのメンバーが多い。

RG オキュラス・トレンス(O'Cyrus Torrence)#64

2023 / 2巡 / 59位 / フロリダ大学

 

RT スペンサー・ブラウン(Spencer Brown)#79

2021 / 3巡 / 93位 / ノーサンイリノイ大学

 

 

 

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ディフェンスチーム 


2023年のビルズにDCはいません。HCのショーン・マクダーモットが兼任しています。

DE グレッグ・ルソー(Greg Rousseau)#50

2021 / 1巡 / 30位 / マイアミ大学

 

DT エド・オリバー(Ed Oliver)#91

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2019年 / 1巡 / 9位 / ヒューストン大学
ビルズD#のスター選手。オリバーのルーキー年はスターター出場7試合でしたけど、サック5本、ロスタックル5本、QBヒット8本と期待通りの大活躍。

 

DL ダクォン・ジョーンズ(DaQuan Jones)#90

2014/ 4巡/ 112位/ペンステート大
タイタンズ歴はおう6年目となるベテラン選手。2017年がキャリアハイで3.5回のQBサックをしている。もう少し成績が伸びてほしいという気持ち。

 

DE レオナルド・フロイド(Leonard Floyd)#56

2016 / 1巡 / 9位 / ジョージア大学

 

LB トレイ・ドッドソン(Tyrel Dodson)#25

2020 / ドラフト外 / テキサスA&M

 

LB テレル・ベルナルド(Terrel Bernard)#43

2022 / 3巡 / 89位 / ベイラー大学

 

LB ドリアン・ウィリアムズ(Dorian Williams)#42

2023 / 3巡 / 91位 / テュレーン大学

 

CB タロン・ジョンソン(Taron Johnson)#7

2018 / 4巡 / 121位 / ウェバーステート大学

 

SS ジョーダン・ポイヤー(Jordan Poyer)#21

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2013 / 7巡 / 218位 / オレゴン州立大学
イーグルス、ブラウンズを経て、2017年からビルズに移籍。インターセプトも5回、4回、2回、パスD#は徐々に成績さがってます。うーん、ちょっと能力落ち気味かも。でもタックルはずっと100本あげてます。攻め気味のLBだと思ったほうが良い。

 

FS マイカ・ハイド(Micah Hyde)#27 

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2013年 / 5巡 / 159位 / アイオワ大学
パッカーズでデビューして、5年目にビルズに移籍してきた人。プロボウルにも1回選ばれてる。良いセーフティですね。

CB ラスール・ダグラス(Rasul Douglas)#31

2017 / 3巡 / 99位 / ウェストバージニア大学

 

LB マット・ミラノ(Matt Milano)#58(IR)

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2017 / 5巡 / 163位 / ボストン大学
ビルズの生え抜き選手ですね。少しずつ実力をつけ始め、昨シーズンでは1巡のエドモンドと引けを取らない101タックル、9パスD#をあげてます。まだまだ若いですから、どんどん活躍しそうです。

 

LB AJクライン(AJ Klein)#54

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2013 / 5巡 / 148位 / アイオワ州立大学
彼もパンサーズからの移籍組。パンサーズ→セインツ→で2020年からビルズへ。顔つきが怖いんで、実際にあうと話しかけにくそう。セインツのときは毎年70本のタックルあげてますから、かなり良い仕事してくれそうって期待。

CB トレディビアス・ホワイト(Tre'Davious White)#27(IR)

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2017年 / 1巡 / 27位 / LSU
プロ4年目の1巡選手。さて昨年までの3年間ですが、2019年が素晴らしかったですね。インターセプトもリーグ1位の6本、パスD#なんか17回。オールプロにも選ばれ、ビルズのスターCBです。

 

 

 

 

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