NFL超入門!~群雄割拠の32国志演義~

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NFLチーム紹介【10】ヨーソロー海賊 タンパベイ・バッカニアーズ

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海賊!っていうマークがかっこいいバッカニアーズ。当然、バッカニアーってのは海賊って意味です。1976年にエキスパンションとして、シーホークスと一緒に誕生したチーム。正直全戦全敗といっていいほどの弱さからスタート。汚点とも言える26連敗はバッカニアーズがもつ記録です。

 

しかしそんなバッカニアーズ。1996年にトニーダンジーをHCに迎えたのちは、6シーズンで4度のプレイオフに進出する。そして2002年にはプレイオフを制してカンファレンスチャンピオンとなり、スーパーボウルにてオークランド・レイダースとの対戦で見事勝利し、ビンス・ロンバルディトロフィーを獲得するのである。

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今日はそんなバッカニアーズを紹介します。

 

 

タンパベイってどんな街?

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引きで見る。要はフロリダ。このフロリダ半島に南から順に

  1. マイアミ・ドルフィンズ
  2. タンパベイ・バッカニアーズ
  3. ジャクソンビル・ジャガーズ

の3つのNFLのチームがあるわけですね。

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フロリダ半島の西岸のメキシコ湾を拡大した地図です。このメキシコ湾の奥まったところをタンパ湾(タンパ・ベイ)とよびます。その街にあるNFLチームがバッカニアーズです。

 

タンパは、フロリダ半島で第三の都市

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タンパベイは3番目に大きな街なんです。

フロリダといえば、一番大きなマイアミシティ。これは日本人の僕でも馴染み深い名称です。マイアミ警察とか聞いたことあるからね。2番目の街はジャクソンビルです。この3つ全てにNFLのチームがあるのはご存知のとおりです。

タンパベイの人口規模はベイエリア都市圏で270万人。アメリカの都市ランキングでは、19番目に大きな街になります。

主な産業は商工業だったり、観光業だったり。または天候なども温暖で数々の自然が豊かですので、様々な保養施設などがあったりと、エリア全体的にゆったりとした雰囲気にあふれている街です。

 

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たくさんの泉がありケイブ・ダイビング(Cave diving)が人気。洞窟探検っていうイメージでしょうか。このケイブの中にジュゴン(マナティー)がいるらしく、タンパベイの主力商品のようです。

 

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世界No.1ビーチに選ばれたクリアウォーターズビーチ。またセント・ピーターズバーグ・ビーチなど、白浜と青い海は本当に美しい。一度行ってみたいなと思います。西海岸とかとは、かなり雰囲気が違いそうです。

 

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またやはり港湾都市でもあるので、商工業も十分に発展しています。ダウンタウンの夜景も美しく、文明的な香りもしっかりと漂わせてくれます。

 

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自然と都会が共存してると言うのかな。タンパはそんな街のようですね。

 

タンパ・ベイのスポーツ

第三の都市ですから、しっかりスポーツも盛んです。

  

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野球のメジャーリーグでは、タンパ・ベイ・レイズというチームがあります。もともとはタンパベイ・デビルレイズという名前でしたが、そこからデビルが落ちた形です。

(ちなみにデビルレイズというのはタンパ湾にいるイトマキエイのことです。) 

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横浜ベイスターズの筒香選手がメジャーにチャレンジしたのが、このタンパベイ・レイズです。そう考えると、親近感がわきませんか?

 

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温暖な街ですが、アイスホッケーチームもあります。NHLチーム、タンパベイ・ライトニングは、スタンレーカップを1回優勝したことがあります。キャッチコピーの「Be the Thunder(稲妻となれ)」はライトニングの精神を表現しています。

本拠地 レイモンド・ジェイムス・スタジアム

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ダイナミックなスタジアムです!

フロリダの天気がいいもんだから、ドームとかより青空スタジアムのが気持ちが良いでしょうね。

 

レイモンド・ジェイムス・スタジアムは、1996年10月15日に竣工した比較的若い施設です。工事費は建築当時は$168M(168億円)でしたが、現在2019年のドル価格に換算すると$264M(264億円)になるそうです。

 

ネーミングライツの入札に勝利したのが、アメリカの「Raymond James Financial」グループです。いわゆる独立系投資銀行。この会社は珍しくニューヨークに本社をおいてないのに、全国にエリアを拡大している国内規模の企業です。

 

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バッカニアーズのスタジアムは、「これぞ海賊」って感じ。

 

 

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建物の中に海賊船がドーンとあって、応援のときにこれがグワワワーーと動くそうです。そして同時に祝砲のキャノン砲が炸裂します。ここに来たら記念撮影したくなるスポットですよね。

 

バッカニアーズの戦績

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最近のバッカニアーズはあまり目立っていませんが、過去には地区優勝6回、スーパーボウルを1回優勝しています。実は強いチームです。

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彼らがスーパーボウルを優勝したのは、2002年シーズンの第37回スーパーボウル。現在レイダースのHCをしている、ロジャー・グッデルがHCとしてチームを率いていました。

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その時のバッカニアーズは、タンパ2D#というシステムを使って、圧倒的攻撃的D#を敷いてリーグを席巻しました。その最深部を守っていたのが、セーフティだったジョン・リンチ(#47)です。彼は今サンフランシスコ・49ersのGMとして活躍しています。タンパ時代のD#経験が今の49ersに貢献しているのは、言うまでもありません。

2020年念願のSB優勝

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QBトム・ブレイディを獲得した2020年。シーズンが始まるまでバッカニアーズは主力選手も引退した元スターみたいな寄せ集めで。「ブレイディなんて絞りカスをどうやって使うんだ」とバカにされてました。しかし、ゲームが始まり、その声をどんどん払拭していきました。

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開幕戦こそ負けたけど、その後3連勝。Week6からも3連勝。最後のWeek14からは4連勝!で地区2位でプレーオフに進出を果たします。

 

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プレイオフでもバッカニアーズが勝ち上がることを予想してた人は少なかったです。しかし一度も負けずにブレイディを中心にSB進出を果たしました。

 

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そこからもやはり最強でした。バッカニアーズは完全にゲームをコントロールしていました。大勢の予想を完全に覆し、タンパベイはチーム創設2度目のスーパーボウル優勝を果たしました。

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最高の表情を見せてくれたHCアリアンズ。長いキャリアで最初のSBチャレンジ、SB優勝。こんな嬉しいことはないよね。

 

バッカニアーズのコーチ・運営陣

HCはトッド・ボウルズ

HCはトッド・ボウルズ。NYJETSでヘッドコーチをしてきた人です。年齢は1963年生まれのアラ還暦。元NFL選手でポジションはセーフティでした。レッドスキンズ、49ersで合計8年プレイしてきた人です。その後はNCAAにてコーチ業をスタートして、2015年から4年間HCを。バッカニアーズにはアリアンズHCが就任した2019年にオファーを受けてDCとして着任してます。

 

彼はDC出身だということもあり、バッカニアーズはDCをおかず、ボウルズHCが兼務しています。

 

OC デイブ・キャナルズ(Dave Canales)さん

1981年生まれの42歳。ボウルズHCと比べると若いですね。出身はカリフォルニア。プロ選手の経験はなくコーチ畑一本槍の方です。2010年にシーホークスでコーチをするようになってからNFL。バッカニアーズに来たのは2023年からでまだ1年目です。

 

 

オフェンスチーム

QB ベイカー・メイフィールド(Baker Mayfield)#6

2018 / 1巡 / 1位 / オクラホマ

 

RB ラシャード・ホワイト(Rachaad White)#1

2022 / 3巡 / 91位 / アリゾナ州立大

 

WR マイク・エヴァンス(Mike Evans)#13

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2014/ 1巡 / 7位 / テキサスA&M
圧倒的なチームのエースレシーバー。18シーズンは1,524ydsをキャッチ、リーグ3位の実力者です。実はタンパベイは昨シーズン、パッシングO#ならば1位の実力。それもマイク・エバンスという名レシーバーの存在がゆえです。試合は見ずとも彼のハイライトだけは見るべし。

WR クリス・ゴドウィン(Chris Godwin)#14

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2017/ 3巡 / 84位 / ペンステート
18シーズンはマイク・エバンスに次ぐ842ydsのレシーブを記録。チームのセカンドレシーバーですね。大事な選手です。40yds4.42sとかなり脚も疾く、パスターゲットになる回数も増えていることから、D#を交わすテクニックも上達している様子。これから期待の選手ですね。

WR トレイ・パルマー(Trey Palmer)#10

2023 / 6巡 / 191位 / ネブラスカ大学

TE ケイド・オットン(Cade Otton)#88

2022 / 4巡 / 106位 / ワシントン大学

LT トリスタン・ワーフ(Tristan Wirf)#78

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2020年 / 1巡 / 13位 / アイオワ大学
ドラフトで補強したオフェンスライン期待の星。195cm145kgの体格で40ydsを4.85sで駆け抜けるスピードを持っている。大学時代は、ブランドン・シャーフの持ってる重量挙げの大学記録を塗り替えるなどしている。

LG アーロン・スタイニー(Aaron Stinnie)#64

ジェームスマディスン大学 / 2018 / ドラフト外

タイタンズでデビューした3年目。2019年からバッカニアーズに移籍。出身はバージニア州。バックアップからスタータのLGとして昇格です。

C ロバート・ハインゼイ(Robert Hainsey)#70

2021 / 3巡 / 95位 / ノートルダム大学

 

RG コーディー・マウチ(Cody Mauch)#69

2023 / 2巡 / 48位 / ノースダコタ州立大

 

RTルーク・ゲデケ(Luke Goedeke)#67

2022 / 2巡 / 57位 / ミシガン中央大

 

スペシャルチーム

K ライアン・スコップ(Ryan Succop)#3

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2009年 / 7巡 / 256位 / サウス・カロライナ大学
ドラフトの最後に指名された歴代ミスターイレレバントの一人。関係ないけど、ゴルフの腕前はNFL選手でトップ10に入ります。12年目のキャリアで最初はチーフスで5年、残りはタイタンズで6年。バッカニアーズには2020年に移籍。

 

 

D#チーム主要選手

スーパーボウルを優勝したときの選手がまだたくさん残っています。★マークがついてるのは、トム・ブレイディと一緒に優勝した選手です。

 

DE カライジャ・カンシー(Calijah Kancey)#94

2023 / 1巡 / 19位 / ピッツバーグ大学

今期はサック4本の新人スター選手。

NT ★ビタ・ビー(Vita Vea)#50

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2018/ 1巡 / 12位 / ワシントン大
彼のお父さんとお母さんは、トンガ共和国からの移民。彼の見た目からもイメージできますが、ルーツはトンガですね。まるでディズニーのモアナと・・・みたいな印象です。

DE ローガン・ホール(Logan Hall)#90

2022 / 2巡 / 33位 / ヒューストン大学

 

LB ヤヤ・ダービー(YaYa Diaby)#0

2023 / 3巡 / 82位 / ルイビル大学

今期はサックが7.5本、ファンブルフォース1本と良い活躍。

LB ★デヴィン・ホワイト(Devin White)#45

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2019 / 1巡 / 5位 / LSU
昨シーズンデビューしたスターLBです。初年度からタックル91回、QBサック2.5回、インターセプト1回、パスD#3回と見事な活躍をみせてくれました。バッカニアーズの中心人物であるのは間違いないですね。

LB ★ラボンテ・デイヴィッド(Lavonte David)#54

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2012/ 2巡 / 54位 / ネブラスカ大学
バッカニアーズでもう8年が経過した素晴らしいLBです。13シーズンにはオールプロ1stに、15シーズンにはプロボウルに選ばれてるスタープレイヤーです。昨年の19シーズンは、123回タックル、7回パスD#とめちゃスゴイ活躍。バッカニアーズ中盤の中心人物です。

プライベートでも病院慰問、老人ホーム慰問など社会活動にも熱心な人です。学生向けフットボールクリニック、小学校に訪問するなど、子供の健全な育成にも情熱をもっている人物。

OLB ★シャキール・バレット(Shaquil Barrett)#58

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2014 / Undraft / コロラド州立大学ネブラスカ・オマハ校
ブロンコスでドラフト外で契約して、落選ラインすれすれで5年過ごしてきた人です。2019年にブロンコスが提示した契約金額よりも、低い金額でバッカニアーズと契約。その代わりにスターターとしてフィールドにたちました。19シーズンは、19.5回のQBサックを記録し、リーグリーダーに輝きました。バッカニアーズとはフランチャイズタグを契約し、$15.8Mの金額を合意。

CB ★シャマール・ディーン(Jamal Dean)#35

2019 / 3巡 / 94位 / オーバン大学

 

SS ライアン・ニール(Ryan Neal)#23

2019年 / ドラフト外 / イリノイ州立大

 

SS ★アントニー・ウィンフィールドJr(Antoine Winfield Jr.)#31

2020 / 2巡 / 45位 / ミネソタ大学
オハイオ州のコロンバス出身。あまり注目されてなかった選手でしたが、ワイルドカードで6タックルをあげて、ゲームを動かしましたね。スーパーボウルでチーフスと戦ったときも、マホームズをインターセプト。6タックルをあげてます。大舞台にめっちゃ活躍できるハートの強い選手です。

 

CB ★カールトン・デイビス(Carlton Davis)#33

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2018/ 2巡 / 63位 / オーバーン大学
スチュワートの次に獲得したのが彼。2巡目で二人もコーナーバックを穫るのは珍しい選択。しかもこの時はバーノンがまだ元気だからね。でもある意味正解でした。結果はスチュワートと同じくらいの成績。ちょっと平凡かな。

 

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