今回紹介するのはこちら。
マツダのタイタン。じゃなくて・・・
タイタンズを忘れない。じゃなくて・・・・
アメコミのタイタンズ!・・・・じゃなくて!
テネシー タイタンズです!
でもなーんか目立たないですよね。なんでしょう。青色のユニフォームはカウボーイズが有名すぎるからなのか。テネシー州ってのがどこにあるのかいまいちわかんないからなのか。それともやはりチーム名がイマイチなんでしょうか。タイタンズ。
(僕の中ではこのイメージ↑)
ちなみにファイナルファンタジーで出てきます、タイタンはアースクエイクという地震を起こして敵全体に大ダメージを与える召喚獣でした。しかし、それも初期のもので、雷を操るラムウ、冷気を操るシヴァ、炎を操るイフリートに押され、イマイチ人気のないタイタン。それが影響しているのでしょうか。オーディンとかバハムートなら良かったのでしょうか。
さて、今回はまず所在地であるテネシー州の紹介から、フランチャイズをおくナッシュビル、あわせて大都市であるメンフィス、そしてチームのことへと、調査を掘り下げていきます。
ではどうぞ!
NFLが日本でもっと浸透しますように。
- テネシー州って、こんなとこ。
- テネシー州の歴史
- タイタンズの本拠地 テネシーのナッシュビルって場所
- タイタンズの創設の歴史 もともとは、オイラーズ。
- タイタンズの戦績
- オフェンスチーム
- QBライアン・タネヒル(Ryan Tannehill)#17
- RB ハッサン・ハスキンス(Hassan Haskins)#25
- WR ロバート・ウッズ(Robert Woods)#2
- WR タイラー・ボイド(Tyler Boyd)#83
- WR トレイロン・バークス( Treylon Burks)#16
- WR ニック・ウェストブルック(Nick Westbrook-Ikhine)#15
- LT テイラー・ルワン(Taylor Lewan)#77
- LG ジャマルコ・ジョーンズ(Jamarco Jones)#73
- Cベン・ジョーンズ(Ben Jones)#60
- RG ネイト・デイヴィス(Nate Davis)
- RT ディロン・ラドゥンズ(Dillon Radunz)#75
- TE オースティン・フーパー(Austin Hooper)#81
- ディフェンスチーム
- DE ジェフリー・シモンズ(Jeffery Simmons)#98
- NT ティアイル・タート(Teair Tart)#93
- DE デニコ・オートリー(Denico Autry)#96
- LB ハロルド・ランドリー(Harold Landry)#58
- LB ザック・カニンガム(Zach Cunningham)#
- LB バド・デュプリー(Bud Dupree)#48
- CB カレブ・ファーリー(Caleb Farley)#3
- CB チドベ・アウジー(Chidobe Awuzie)#22
- CB クリチャン・フルトン(Kristian Fulton)#26
- SS アマニ・フーカー(Amani Hooker)#37
- FS ケヴィン・バイヤード(Kevin Byard)#
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テネシー州って、こんなとこ。
テネシー州はここにあります。大陸の東部の中腹あたり。周囲を8州に接している珍しい州です。テネシー州以外にはミズーリ州しかないです。そういうところは。人口は全部で630万人(国内17位)とそれほど巨大な州ではありません。
州都はナッシュビルです。市内人口だけで673,000人。ナッシュビル都市圏では約200万人が住んでいて、州人口のおよそ3割が集中している街です。テネシー・タイタンズはここにあります。
もう一つの巨大都市はメンフィスです。最近になってナッシュビルに人口抜かれましたが、それまではメンフィスが最大規模の都市でした。ここはかの有名なエルヴィス・プレスリーを輩出した街です。ブルース発祥の地であり、ロックンロール発祥の地です。また現在でもカントリーミュージックの総本山・聖地としてたくさんの音楽ファンが集う場所です。音楽が生活の中心にあり、夜になるとビールとギターで溢れます。
ギブソンのギターもテネシー州が発祥。音楽業界、とくにロック音楽では有名ですね。本社はナッシュビルにありますが、メンフィスにはギター博物館があるそうです。
テネシー州の歴史
テネシーはボランティア州(State of Volanteer)とも言われます。その由来は米英戦争にさかのぼります。アメリカの独立戦争は終結していたのですが、その敗北によりイギリスの他国への威勢が落ち込んでいました。
米国憎しの恨み節は戦争後も根強く国内に残り、そのルサンチマンが爆発した戦争です。イギリスに焚き付けられたのが、虐げられたインディアン。彼らと協同してアメリカと戦争をしました。1821年にあったので「War of 1821」と呼ばれることが多いです。
激戦となったニューオーリンズの戦い。ここでテネシー州からきた志願兵(ボランティア)が、大変大きな戦果をあげたことが渾名「State of Volanteer」の由来になりました。
テネシー大学のスポーツチームが「ボランティアーズ」と言われるのも、こういう歴史からです。
1775年の独立戦争、1821年の米英戦争、そして1861年にアメリカは奴隷解放の南北戦争をむかえます。その終結の1865年。このテネシー州で秘密結社が誕生します。それが白人至上主義のクー・クラックス・クランです。アングロサクソン系白人だけがアダムの子孫であるという、とんでもない選民思想団体なんですが、今でも8,000人くらいで存続してるらしいです。
テネシーは巨大なダムでも有名です。1929年にアメリカ経済を襲った世界恐慌。大統領になったルーズベルトは、経済復興のニューディール政策を打ち立てます。その大きなカンフル剤になったのが、テネシー川をつかったダム建設プロジェクト。いわゆるTVA(Tennessee Vallay Authority)です。この巨大公共工事により、テネシーは救われました。
この豊富な電力は第二次世界大戦での軍事開発に投下されました。それが原子爆弾をつくったマンハッタン計画です。このテネシー州のオークリッジという土地で、原子爆弾をつくるウラン精製工場が大規模に開発されました。
当時のテネシー州知事は断固として軍に土地を貸すことを拒否していましたが、軍部は強引に計画をすすめました。結末は知っての通り。アメリカは原子爆弾の開発に成功、世界の主導権を握りました。
この州では、テネシー大学が最高学府として有名ですね
ここのフットボールチームは、ボランティアズ、またはボルツと呼ばれます。QBペイトン・マニングの出身大学で、現役だとセインツのRBアルヴィン・カマラの出身で有名です。
さて、次からは本拠地であるナッシュビルについて紹介します。
タイタンズの本拠地 テネシーのナッシュビルって場所
州都ナッシュビルはアメリカ東部で4番目に大きな規模です。ナッシュビル都市圏で約200万人。かなりの経済規模をもってます。音楽業界(主にカントリー系)の中心地としても有名で、「ミュージックシティ」と異名を持ってます。
6000人の雇用をもっている日産自動車が、民間企業としては実は一番大きい。だからタイタンズの本拠地となるスタジアムは「日産スタジアム」。なんだか日本人からすると、ちょっと鼻が高く誇らしい気持ちになりますね。
有名大学は、バンダービルト大学。1863年に設立されカレッジフットボールの1部リーグの大学でもあります。
黒金のかっこいいユニフォームですね。
タイタンズの創設の歴史 もともとは、オイラーズ。
創設は1960年。日本でカラーテレビの放送が始まったときです。巨人・大鵬・卵焼きと言ってた高度経済成長真っ盛りの時期です。鉄腕アトムが放送されたり、大鵬横綱が誕生したり、本田技研が鈴鹿サーキットを竣工したり、まさに日本経済がハイになっていた時に、このチームは誕生しています。
フランンチャイズはテキサス州ヒューストン。ヒューストン・オイラーズとしていう名前で創設されました。マークはオイルを掘る櫓ですね。オーナーのバド・アダムスはヒューストンの石油王でしたし、テキサスの主要産業がオイルだったのです。カラーが水色で鮮やかです。
若かりし頃のバド・アダムス(左)です。石油王と言う名前の通り、脂ぎってますねー!いいですいい男です!彼と、チーフスの創設者ラマー・ハント(右)の二人が中心となり、AFLをたちあげ、NFLと比肩するリーグへと成長させていくわけです。
バド・アダムスは2013年に老衰でこの世を去る瞬間まで、オイラーズのオーナーであり続けました。91歳の大往生。アメリカン・ドリームを存分に味わい尽くした人生だったのでしょう。ご冥福をお祈りします。
現在のオーナーは子息に移っています。KSA Industries Company。アダムスの息子と娘が共同会長になってる会社です。スポーツ、ガス、オイル、不動産を扱うビッグカンパニーです。アメリカでは「アダムスファミリー」と呼ばれてます。映画の方を彷彿とさせますよね。
1996年に今のテネシー州ナッシュビルに移動します。移動した理由はかつて使用していたスタジアムが小さいから。ヒューストンのアストロドームは5万人しか収容できなかった。オーナーはその拡張工事もしくは新スタジアムの建設を市に要請していたのだが、大きな増税が発生するということで、ナッシュビルに移籍することにオーナー会議で決定した。
タイタンズの戦績
1997年に引っ越しを完了させて、タイタンズと名前を変えたのは1999年。このシーズンにスーパーボウルに出場しています。HCはジェフ・フィッシャー、QBはスティーブ・マクネア、RBはエディ・ジョージ。対するラムズは、QBカート・ワーナー、RBマーシャル・フォークという布陣。今では、全員レジェンド級のプレイヤーですね。
残念ながらスーパーボウルを制覇することはできなかったが、その後もHCジェフ・フィッシャーのもと、地区優勝を何度も争う強いチームに成長した。
オフェンスチーム
QBライアン・タネヒル(Ryan Tannehill)#17
2012/ 1巡 / 8位 / テキサスA&M大学
2019年オフシーズンにタイタンズに移籍。かつてドルフィンズのスターターQBとして名を馳せた男です。以前のチームでは怪我で悩んできて、あまり冴えない時期をすごしてきましたが、タイタンズに来てから花開きました。スターターの座をもぎとり、大幅に契約アップ。タイタンズはマリオタからタネヒルに乗り換え成功しました。
RB ハッサン・ハスキンス(Hassan Haskins)#25
今年獲得したミシガン大学のRBです。デリック・ヘンリーが怪我でもしようもんなら、彼がバックアップとしてバリバリやってくれるのでしょうか。
WR ロバート・ウッズ(Robert Woods)#2
2013 / 2巡 / 41位 / USC
ビルズからデビューして2017年からラムズのWRへ。そして56回SBを優勝しています。2022年からタイタンズへ移籍。もう10年目ですが、タイタンズとは4年契約。内容は$65M(≒90億)とかなり大型です。
WR タイラー・ボイド(Tyler Boyd)#83
2016 / 2巡 / 55位 / ピッツバーグ大学
18シーズンは14試合出場して1,028ydsをレシーブしている。チームのセカンドターゲットと言えます。キャッチングの能力も向上してきており、19シーズンはOLが上達すれば、もっとパス記録が伸びるやも。
WR トレイロン・バークス( Treylon Burks)#16
2022 / 1巡 / 18位 / アーカンソー大学
ドラフトでチーム1位指名で獲得した選手。どうなるやら楽しみですね。
WR ニック・ウェストブルック(Nick Westbrook-Ikhine)#15
2020 / ドラフト外 / インディアナ大学
昨シーズンは38レシーブしていて、476ydsを記録。4TDしていますね。まずまず伸びてきた感じですよ。
LT テイラー・ルワン(Taylor Lewan)#77
2014 / 1巡 / 11位 / ミシガン大学
タイタンズO#の顔と言えばテイラー・ルワンです。彼がキーマンです。2014年の全体11位、名門ミシガン大学が久しぶりに1巡指名選手を輩出。19シーズンで6年目となります。チームのサラリーランキングでも上位の選手です。もちろん、リーグでも有数のOL。トップ100にも選ばれています。
LG ジャマルコ・ジョーンズ(Jamarco Jones)#73
元シーホークスの選手。2022年から移籍しています。出身はオハイオ州立大学。ここのポジションにはかつてロジャー・サフォードが担当していましたが、彼はビルズに移籍。バックアップ / リプレースとして用意されたのが彼です。
Cベン・ジョーンズ(Ben Jones)#60
2012/ 4巡 / 99位 / ジョージア大
デビューはテキサンズ。かつてガードとしてプレイしてきたが、2015年よりセンターにポジションチェンジ。2016年にタイタンズに移籍し、以来ずっとセンターし続けてる。
RG ネイト・デイヴィス(Nate Davis)
2019/ 3巡/ 82位 / シャーロット大学
まだプロ歴1年のガード選手です。最初の3ゲームは出場できなかったんですが、week5からフル出場しています。もちろん、プレーオフでも3ゲームをライトガードとしてスターター出場。これから注目を浴びて欲しい選手の一人です。
RT ディロン・ラドゥンズ(Dillon Radunz)#75
2021 / 2巡 / 53位 / ノースダコタ州立大学
ルーキーのOL。スターのテイラー・ルワンに続く活きの良い若いのが入ってきましたね。出身はミネソタ州です。
TE オースティン・フーパー(Austin Hooper)#81
2016 / 3巡 / 81位 / スタンフォード大学
ファルコンズでデビューして4シーズン、次にブラウンズで2シーズン、そして新天地はタイタンズです。2回プロボウルに選ばれてるほどの選手ですので、タイタンズのレシーバーとして成績を残してくれそう。現在合計3,000ydsをマークしています。
ディフェンスチーム
DCはシェーン・ボウエン(Shane Bowen)さん。彼もすごく若いコーチで、1986年生まれ。オハイオ州の生まれで、2016年からNFLの世界に来ています。まだ6年目というところですよね。ここまで早くDCになられた方は少ないのではないでしょうか。下手をすると、彼よりも年上の選手もいるのかも知れないです。
DE ジェフリー・シモンズ(Jeffery Simmons)#98
2019 / 1巡 / 19位 / ミシシッピ州立大学
2019ドラフトで獲得したスターDL。192cm138kgの巨漢フルパワーでスクリメージラインを破壊します。19シーズンは32タックル2サック。大学時代は2回SECのオールスター選手に選ばれてます。趣味は釣りで、彼の叔父は10シーズン活躍したNFL選手。
NT ティアイル・タート(Teair Tart)#93
2020 / ドラフト外 / フロリダインターナショナル大学(FIU)
DE デニコ・オートリー(Denico Autry)#96
2014 / ドラフト外 / ミシシッピ州立大学
レイダース・コルツを経て、タイタンズに契約。この7年でのトータルサック数は30本を記録、パスD#も17本とかなり優秀な選手です。もとの生まれはノースカロライナです。タイタンズとは3年$21Mの契約。
LB ハロルド・ランドリー(Harold Landry)#58
2018 / 2巡 / 41位 / ボストン大学
4年目になる選手。初年度に比べて大幅に成長しています。2020年にはキャリアハイとなる16本のQBヒットを記録。彼のプレッシャーは、ディフェンスチームの大きな武器です。毎年成長していく姿は皆が刺激受けてることだと思います。
LB ザック・カニンガム(Zach Cunningham)#
2017 / 2巡 / 57位 / バンダービルト大学
テキサンズのLBとして有名でした。2021年からタイタンズに移籍しています。出身はアラバマ。
LB バド・デュプリー(Bud Dupree)#48
2015 / 1巡 / 22位 / ケンタッキー大学
スティーラーズで6年やってきたエース級のラインバッカーです。タイタンズは彼を5年$82Mで契約しました。かなりの高額ディールだと思います。ディフェンスチームの中心的役割を担うのはもちろんだと思いますが、セットするのはアウトサイド。やはりパスラッシュの仕事をどれだけできるかですね。
CB カレブ・ファーリー(Caleb Farley)#3
2021 / 1巡 / 22位 / バージニア工科大学
ノースカロライナ州生まれの人。2021年ドラフトのコーナーバックの中でも最優秀といって良いレベルの人材です。ドラフト当日はコロナウイルスのプロトコールで自室待機での参加でした。早くデビューが待ち遠しい。
CB チドベ・アウジー(Chidobe Awuzie)#22
2017 / 2巡 / 60位 / コロラド大学
2024年タイタンズと契約。3年契約。カウボーイズデビュー。2021年からベンガルズへ。さて随分難読スペルなアウジー(?)さん。ナイジェリア移民の息子として、カリフォルニア州サンノゼで生まれました。
CB クリチャン・フルトン(Kristian Fulton)#26
2020 / 2巡 / 61位 / LSU
2年目の2021年から本格的にスタートしています。13ゲームに出場し40タックル、14パスD#を記録しています。
SS アマニ・フーカー(Amani Hooker)#37
2019 / 4巡 / 116位 / アイオワ大学
身長は181cm、体重95kg、40ydsは4.48sとサイズや能力に過不足なし。タイタンズとしては4年目を迎える。パスD#は通算12本、5INT、の兄貴、クイントン・フーカーはNBAの選手。
FS ケヴィン・バイヤード(Kevin Byard)#
2016/ 3巡 / 64位/ ミドルテネシー大
2017年にプロボウルとオールプロに選ばれてる選手。昨年もタックル111本でチーム1位、シングルタックルでも89本でチーム2位。かなり守備範囲が広いように思いますね。