今回紹介するのはこちら。
マツダのタイタン。じゃなくて・・・
タイタンズを忘れない。じゃなくて・・・・
アメコミのタイタンズ!・・・・じゃなくて!
テネシー タイタンズです!
でもなーんか目立たないですよね。なんでしょう。青色のユニフォームはカウボーイズが有名すぎるからなのか。テネシー州ってのがどこにあるのかいまいちわかんないからなのか。それともやはりチーム名がイマイチなんでしょうか。タイタンズ。
(僕の中ではこのイメージ↑)
ちなみにファイナルファンタジーで出てきます、タイタンはアースクエイクという地震を起こして敵全体に大ダメージを与える召喚獣でした。しかし、それも初期のもので、雷を操るラムウ、冷気を操るシヴァ、炎を操るイフリートに押され、イマイチ人気のないタイタン。それが影響しているのでしょうか。オーディンとかバハムートなら良かったのでしょうか。
さて、今回はまず所在地であるテネシー州の紹介から、フランチャイズをおくナッシュビル、あわせて大都市であるメンフィス、そしてチームのことへと、調査を掘り下げていきます。
ではどうぞ!
NFLが日本でもっと浸透しますように。
- テネシー州って、こんなとこ。
- テネシー州の歴史
- タイタンズの本拠地 テネシーのナッシュビルって場所
- タイタンズの創設の歴史 もともとは、オイラーズ。
- タイタンズの戦績
- O#チーム主要選手
- QBライアン・タネヒル(Ryan Tannehill)#17
- LT テイラー・ルワン#77(Taylor Lewan)
- LG ロジャー・サフォード#76 (Rodger Saffold)
- Cベン・ジョーンズ#60(Ben Jones)
- RTデニス・ケリー(Dennis Kelly)
- RG ネイト・デイヴィス(Nate Davis)
- RBデリック・ヘンリー(Derrick Henry)
- TEデラニー・ウォーカー(Delanie Walker)
- TEジョヌ・スミス#(Jonnu Smith)
- WR A.J.ブラウン(A.J.Brown)#11
- WRコーリー・デイビス(Corey Davis)
- WRアダム・ハンフリーズ(Adam Humphries)
- D#チーム主要選手
- NT ダクォン・ジョーンズ(DaQuan Jones)#90
- DT ジェフリー・シモンズ(Jeffery Simmons)#98
- DT アイザイア・マック(Isaiah Mack)#97
- OLB ハロルド・ランドリー(Harold Landry)#58
- OLB ビック・ビーズリー(Vic Beasley)#44
- ILB ラシャーン・エヴァンス(Rshaan Evans)#54
- LBジェイオン・ブラウン(Jayon Brown)#55
- CBマルコム・バトラー(Malcolm Butler)#21
- CBアドレー・ジャクソン(Adoree' Jackson)#25
- FSケヴィン・ビヤード(Kevin Byard)#31
- SSケニー・バカーロ(Kenny Vaccaro)#30
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テネシー州って、こんなとこ。
テネシー州はここにあります。大陸の東部の中腹あたり。周囲を8州に接している珍しい州です。テネシー州以外にはミズーリ州しかないです。そういうところは。人口は全部で630万人(国内17位)とそれほど巨大な州ではありません。
州都はナッシュビルです。市内人口だけで673,000人。ナッシュビル都市圏では約200万人が住んでいて、州人口のおよそ3割が集中している街です。テネシー・タイタンズはここにあります。
もう一つの巨大都市はメンフィスです。最近になってナッシュビルに人口抜かれましたが、それまではメンフィスが最大規模の都市でした。ここはかの有名なエルヴィス・プレスリーを輩出した街です。ブルース発祥の地であり、ロックンロール発祥の地です。また現在でもカントリーミュージックの総本山・聖地としてたくさんの音楽ファンが集う場所です。音楽が生活の中心にあり、夜になるとビールとギターで溢れます。
ギブソンのギターもテネシー州が発祥。音楽業界、とくにロック音楽では有名ですね。本社はナッシュビルにありますが、メンフィスにはギター博物館があるそうです。
テネシー州の歴史
テネシーはボランティア州(State of Volanteer)とも言われます。その由来は米英戦争にさかのぼります。アメリカの独立戦争は終結していたのですが、その敗北によりイギリスの他国への威勢が落ち込んでいました。米国憎しの恨み節は戦争後も根強く国内に残り、そのルサンチマンが爆発した戦争です。イギリスに焚き付けられたのが、虐げられたインディアン。彼らと協同してアメリカと戦争をしました。1821年にあったので「War of 1821」と呼ばれることが多いです。
激戦となったニューオーリンズの戦い。ここでテネシー州からきた志願兵(ボランティア)が、大変大きな戦果をあげたことが渾名の由来になりました。
テネシー大学のスポーツチームが「ボランティアーズ」と言われるのも、こういう歴史からです。
1775年の独立戦争、1821年の米英戦争、そして1861年にアメリカは奴隷解放の南北戦争をむかえます。その終結の1865年。このテネシー州で秘密結社が誕生します。それが白人至上主義のクー・クラックス・クランです。白人アングロサクソン人だけがアダムの子孫であるという、とんでもない選民思想団体なんですが、今でも8,000人くらいで存続してるらしいです。
テネシーは巨大なダムでも有名です。1929年にアメリカ経済を襲った世界恐慌。大統領になったルーズベルトは、経済復興のニューディール政策を打ち立てます。その大きなカンフル剤になったのが、テネシー川をつかったダム建設プロジェクト。いわゆるTVA(Tennessee Vallay Authority)です。この巨大公共工事により、テネシーは救われました。
この豊富な電力は第二次世界大戦での軍事開発に投下されました。それが原子爆弾をつくったマンハッタン計画です。このテネシー州のオークリッジという土地で、原子爆弾をつくるウラン精製工場が大規模に開発されていったんです。当時のテネシー州知事は断固として軍の使用を拒否していましたが、軍部は強引に計画をすすめました。結末は知っての通り。アメリカは原子爆弾の開発に成功、世界の主導権を握りました。
この州では、テネシー大学が最高学府として有名ですね
ここのフットボールチームは、ボランティアズ、またはボルツと呼ばれます。QBペイトン・マニングの出身大学で、現役だとセインツのRBアルヴィン・カマラの出身で有名です。
さて、次からは本拠地であるナッシュビルについて紹介します。
タイタンズの本拠地 テネシーのナッシュビルって場所
州都ナッシュビルはアメリカ東部で4番目に大きな規模です。ナッシュビル都市圏で約200万人。かなりの経済規模をもってます。音楽業界(主にカントリー系)の中心地としても有名で、「ミュージックシティ」と異名を持ってます。
6000人の雇用をもっている日産自動車が、民間企業としては実は一番大きい。だからタイタンズの本拠地となるスタジアムは「日産スタジアム」。なんだか日本人からすると、ちょっと鼻が高く誇らしい気持ちになりますね。
有名大学は、バンダービルト大学。1863年に設立されカレッジフットボールの1部リーグの大学でもあります。
タイタンズの創設の歴史 もともとは、オイラーズ。
創設は1960年。日本でカラーテレビの放送が始まったときです。巨人・大鵬・卵焼きと言ってた高度経済成長真っ盛りの時期です。鉄腕アトムが放送されたり、大鵬横綱が誕生したり、本田技研が鈴鹿サーキットを竣工したり、まさに日本経済がハイになっていた時に、このチームは誕生しています。
フランンチャイズはテキサス州ヒューストン。ヒューストン・オイラーズとしていう名前で創設されました。マークはオイルを掘る櫓ですね。オーナーのバド・アダムスはヒューストンの石油王でしたし、テキサスの主要産業がオイルだったのです。カラーが水色で鮮やかです。
若かりし頃のバド・アダムス(左)です。石油王と言う名前の通り、脂ぎってますねー!いいですいい男です!彼と、チーフスの創設者ラマー・ハント(右)の二人が中心となり、AFLをたちあげ、NFLと比肩するリーグへと成長させていくわけです。
バド・アダムスは2013年に老衰でこの世を去る瞬間まで、オイラーズのオーナーであり続けました。91歳の大往生。アメリカン・ドリームを存分に味わい尽くした人生だったのでしょう。ご冥福をお祈りします。
現在のオーナーは子息に移っています。KSA Industries Company。アダムスの息子と娘が共同会長になってる会社です。スポーツ、ガス、オイル、不動産を扱うビッグカンパニーです。アメリカでは「アダムスファミリー」と呼ばれてます。映画の方を彷彿とさせますよね。
1996年に今のテネシー州ナッシュビルに移動します。移動した理由はかつて使用していたスタジアムが小さいから。ヒューストンのアストロドームは5万人しか収容できなかった。オーナーはその拡張工事もしくは新スタジアムの建設を市に要請していたのだが、大きな増税が発生するということで、ナッシュビルに移籍することにオーナー会議で決定した。
タイタンズの戦績
1997年に引っ越しを完了させて、タイタンズと名前を変えたのは1999年。このシーズンにスーパーボウルに出場しています。HCはジェフ・フィッシャー、QBはスティーブ・マクネア、RBはエディ・ジョージ。対するラムズは、QBカート・ワーナー、RBマーシャル・フォークという布陣。今では、全員レジェンド級のプレイヤーですね。
残念ながらスーパーボウルを制覇することはできなかったが、その後もHCジェフ・フィッシャーのもと、地区優勝を何度も争う強いチームに成長した。
O#チーム主要選手
QBライアン・タネヒル(Ryan Tannehill)#17
2012/ 1巡 / 8位 / テキサスA&M大学
2019年オフシーズンにタイタンズに移籍。かつてドルフィンズのスターターQBとして名を馳せた男です。以前のチームでは怪我で悩んできて、あまり冴えない時期をすごしてきましたが、タイタンズに来てから花開きました。スターターの座をもぎとり、大幅に契約アップ。タイタンズはマリオタからタネヒルに乗り換え成功しました。
LT テイラー・ルワン#77(Taylor Lewan)
2014 / 1巡 / 11位 / ミシガン大学
タイタンズO#と言えば、まずはLTテイラー・ルワンと言いたくなるほど、重要な人物です。2014年の全体11位、名門ミシガン大学が久しぶりに1巡指名選手を輩出。19シーズンで6年目となります。チームのサラリーランキングでも上位の選手です。もちろん、リーグでも有数のOL。トップ100にも選ばれています。
LG ロジャー・サフォード#76 (Rodger Saffold)
2010/ 2巡 / 33位/ インディアナ大
長年ラムズのガード、タックルとして活躍してきた選手。昨年第53回スーパーボウルにも出場しており、ウィットワースと共に、レフトサイドを担当していました。2019年シーズンからタイタンズに移籍。彼とタイラー・ルワンの有機的な動きに注目ですね。
Cベン・ジョーンズ#60(Ben Jones)
2012/ 4巡 / 99位 / ジョージア大
デビューはテキサンズ。かつてガードとしてプレイしてきたが、2015年よりセンターにポジションチェンジ。2016年にタイタンズに移籍し、以来ずっとマリオタの相棒としてスナップし続けている。
RTデニス・ケリー(Dennis Kelly)
2012 / 2巡/ 153位 / パルデュー大
ケリーはもう八年目となるベテランタックルです。しかし金額的には2年$3Mとサラリーキャップを圧迫しない経済的な選手。
RG ネイト・デイヴィス(Nate Davis)
2019/ 3巡/ 82位 / シャーロット大学
まだプロ歴1年のガード選手です。最初の3ゲームは出場できなかったんですが、week5からフル出場しています。もちろん、プレーオフでも3ゲームをライトガードとしてスターター出場。これから注目を浴びて欲しい選手の一人です。
RBデリック・ヘンリー(Derrick Henry)
2016 / 2巡 / 45位 / アラバマ大
2018シーズンに100ydsランのミラクルプレイを魅せてくれたRBですね。チームのラッシングリーダーを争っています。 アラバマ大学時代にハイズマン賞を受賞してて、大学ナンバーワン選手と評価も高かった。2019年シーズンはOLの活躍もあり、あらゆるチームをランで蹂躙してきました。現在チームのフランチャイズプレイヤーです。
TEデラニー・ウォーカー(Delanie Walker)
2006 / Round6 / Pick175 / ミズーリ中央州立大学
2年目のベテラン選手。2006年ドラフトでは全体175位の6巡指名でしたが、プレイは素晴らしい。2015年シーズンでは1,000ydsを超えるパス獲得記録を出していて、レシーバーとしても実に有能。
TEジョヌ・スミス#(Jonnu Smith)
2017 / 3巡 / 100位 / FIU
現在TEのスターターを務める選手。以前はデラニー・ウォカーの2番手的な位置でしたが大きく成長。彼は、親友を銃撃事件で死亡し、その息子さんを引き取り育てているそうです。プライベートではウエイトリフティングの競技にも参加しており、州の2位だそうです。
WR A.J.ブラウン(A.J.Brown)#11
2019/ 2巡 / 51位 / ミシシッピ大学
チームのエースレシーバーです。まだルーキーなんですが、さっそく1,000ydsを超えるレシーブ記録を樹立。シーホークスのいったWR DKメットカーフと同じミシシッピ大学の主要選手で、身体がムキムキの二人組です。グラウンドアタックではデリック・ヘンリー、フライングアタック(?)ではブラウンに注目です。
WRコーリー・デイビス(Corey Davis)
2017 / 1巡 / 5位 / ウエストミシガン大学
タイタンズのセカンドエースレシーバー。1巡5位とかなり上位指名の評価ですが、タイタンズと契約してからは、900yds到達したシーズンはありません。あっというまに若手のAJブラウンに記録を抜かれてしまいました。
WRアダム・ハンフリーズ(Adam Humphries)
2015/ Undraft / クレムソン大
バッカニアーズからの移籍組。デビュー以来TBでWRをしてた選手。ドラフト外ながら好成績を買われ、4年$36Mでの契約でタイタンズに移籍。18シーズンの記録は、76キャッチ816yds。キャッチ力が72.4%と安定的なのも良いところ。
タイたインズに移籍したのが、2019年シーズンからで、このシーズンはRBデリック・ヘンリーのランプレイがバカあたりしてたのもあり、ターゲットになる回数がそもそも少なかったですね。
D#チーム主要選手
NT ダクォン・ジョーンズ(DaQuan Jones)#90
2014/ 4巡/ 112位/ペンステート大
タイタンズ歴はおう6年目となるベテラン選手。2017年がキャリアハイで3.5回のQBサックをしている。もう少し成績が伸びてほしいという気持ち。
DT ジェフリー・シモンズ(Jeffery Simmons)#98
2019 / 1巡 / 19位 / ミシシッピ州立大学
昨シーズンのドラフトで獲得したスターDL。192cm138kgの巨漢フルパワーでスクリメージラインを破壊します。19シーズンは32タックル2サック。大学時代は2回SECのオールスター選手に選ばれてます。ちなみに趣味は釣りで、彼の叔父は10シーズン活躍したもとNFL選手。
DT アイザイア・マック(Isaiah Mack)#97
2019 / Undraft / チャタヌーガ大学
ドラフト外でチームと契約。金額が3年で$1.76Mとかなり薄給。それでも19シーズンはサック1.5回と記録を残してます。若いし伸びしろに期待したい選手。
OLB ハロルド・ランドリー(Harold Landry)#58
2018 / 2巡 / 41位 / ボストン大学
2年目を終わった選手ですが、初年度に比べて大幅に成長しています。19シーズンはサック9回、インターセプト1回、タックル68回と、昨年の自分を大きく凌駕。プレーオフでも1サックをあげており、じわりじわりと実力を高めています。3年目の2020年シーズンが楽しみです。
OLB ビック・ビーズリー(Vic Beasley)#44
2015 / 1巡 / 8位 / クレムソン大学
ファルコンズから2020年に移籍が決定しました。スーパーボウルを経験したLBで、2016年シーズンには15.5回サックとリーグ1位を記録しました。しかしその後は、期待値以上は出せなかったようです。タイタンズとの契約は、1年$9.5Mとそれほど大きくはありません。それでも昨シーズン8.0回のサックを上げています。チームの中心人物になるのは間違いありません。
ILB ラシャーン・エヴァンス(Rshaan Evans)#54
2018 / 1/ 22 / アラバマ大学
タイタンズが狙いを定めて獲得した1巡指名のルーキー選手。これからますます活躍してほしい。昨シーズンは9月23日の試合でキャリア初タックルをゲット。
LBジェイオン・ブラウン(Jayon Brown)#55
2017/ 5巡 / 155位/ UCLA
昨シーズンはタックルランキングでチーム2位の成績。なかなか優秀な選手です。
CBマルコム・バトラー(Malcolm Butler)#21
2014/ Undraft/ 西アラバマ大
かつてペイトリオッツでCBとして活躍してきた選手です。しかし、スーパーボウル間近になってチームの戒律を違反したとして欠場。そんな経緯で2018年シーズンから移籍が決定。昨シーズンはインターセプト3回、PD12回とさすがの働きぶり。優秀なCBです。
CBアドレー・ジャクソン(Adoree' Jackson)#25
2017 / 1巡 / 18位 / USC
運動神経のバリバリ男。21歳の若さでフィールドを駆け巡り、ジョシュ・ノーマンみたいなCBに成長してほしい。
FSケヴィン・ビヤード(Kevin Byard)#31
2016/ 3巡 / 64位/ ミドルテネシー大
2017年にプロボウルとオールプロに選ばれてる選手。昨シーズンだけ切り抜いても、チームでも3位のタックラーで、QBヒットも5回サック2回と好成績。
SSケニー・バカーロ(Kenny Vaccaro)#30
2013 / 1巡 / 15位 / テキサス大学
かつてセインツでプレイしてきたDB。タイタンズはエッジラッシャー、CB、FSに1巡選手が配置されており、D#は結構強いはず。